カジノグイ【3話】ネタバレ
1ヶ月後。
カジノ「フラミンゴ」にて客人達からカード捌きを褒められるゲン。
「なかなかでしょ、とにかく熱心に練習するんですよ、これでいて全くの新人ディーラーですから」
仕事が終わってから澄人と合流するゲン。
「早く始めるぞ、オレは眠いんだよ」
場面は1ヶ月前に遡る。
澄人から厳しい始動を受けながらチップの数え方を教わっていくゲン。姿勢、感覚、全てを研ぎ澄ませて集中するように伝える澄人。
「明日からお前は人を介して他所のカジノで働く事になる」
澄人はゲンに忠告する。
お前と俺との接点は絶対に隠しておけと。
何故、接点を隠す必要があるのか尋ねるゲン。その質問に答えず、とにかくディーラーとしての基本動作を無意識にこなせるようになるまで空き時間は練習しろと伝える澄人であった。
この練習はお前の未来がかかっている。
まずは百枚のチップを14秒以内で拾いきれるようになれと伝える。
場面転換。
レストランでマユと合流するゲン。
澄人に潰されたカナ、タクヤ、シンジを心配するマユ。彼女は裏事情を知らない。
「一体何やったの?友達全員入院するってどういうこと?」
マユの話を聞きながら脳内で澄人への恐怖を感じるゲン。
仲間がやられたのは奴の店を襲った報復じゃない…これは脅しだ。澄人に従わないと次はマユがやられる事を知っていたゲン。
脳内でゲンは今一度、澄人の目的を復習していく。
澄人は2ヶ月後に開かれる盆で集まる10億の大金。これをゲンを利用して奪うつもりであった。そして接点を隠すのも万が一の為、足がつかないようにあると判断していくゲン。
ゲンの中で澄人を出し抜く考えが生まれていく。10億の大金があれば大事なものを守る事が出来るはずだと。
メッセージにて澄人から連絡が入るゲン。マユに伝えていく。
「心配するな、仲間の治療もカナのことも俺がなんとかする」
「お前の借金だって、きっとなんとかなるさ」
呼び出されたゲンは一人の客の為に即席のカジノを作らされていく。
同僚のロン毛男から忠告を受けるゲン。この世界でイカサマの事をポンコツと称すが、それを知ったくらいでいい気になるなと伝えられる。
「バレれば殺されたって文句は言えねぇんだ」
ロン毛男はこの世界の厳しさをゲンに伝えていく。そして今回の相手について説明。
今から訪れる客は先祖代々、公共事業を請け負ってる土建屋のボンボンだと伝えていく。
「お前のデビュー戦の相手にはちょうどいいんじゃねえか」
そして現れる土建屋のボン。取り巻きも何人かいた。その中で土建屋のボンは澄人達と同業者のプロを引き連れてきていた。
「どう?見た感じイカサマっぽい?」
「プンプン匂いますね」
土建屋のボンは忠告していく。もしプロの目から見てイカサマが発覚したらタダでは済まさないと…。
「相手も…プロ…!?」
怯むゲンであった。